ボランティアについて様々な観点からまとめました。得るものや学べること、就活やレポート、海外ボランティアや出会いについて。

世界を変えるアイディア

 

 

社会的な問題を改善するために人間にできる事は色々あります。
ボランティアや寄付は勿論ですが、アイディアによって仕組みや道具を作ることもその一つです。
それは時に、今までのやり方を革新し、更に大きな効果を発揮します。

 

世の中にはそんなアイディアが形になったものが既に沢山あります。それらは、こんな方法もありか!というユニークなものが多く、本当にちょっとしたことで世界が変えられるかもしれないという事に気づかされます。

 

このページではそんなアイディアによって生み出された仕組みや道具を集めました。
もし、あなたに良いアイディアがあれば、それを形にできないか考えてみてください。
もしかしたらそのアイディアが大きなイノベーションを起こすかもしれません。

 

アイディアの実例

e-Educationプロジェクト


e-Educationは途上国に映像を使った教育プログラムを推進するプロジェクトで、日本人の税所篤快氏が発足しました。現在、教育の不足に悩む途上国にイノベーションを起こすため精力的に活動中です。貧しい地域ではお金、施設、距離などの問題で教育を受けることが困難で、子供達の学習意欲が高くてもそのチャンスがないことがほとんどです。そんな中e-Educationは、税所氏が学生時代に経験した「東進ハイスクール」の衛生予備校モデルを応用し、DVDなど映像による予備校カリキュラムを再現。場所や費用の問題を最低限に抑え、再生する機器さえあれば授業を受けれるとともに、現地国のカリスマ講師などの協力を得て充実した授業内容を整備しました。e-Educationは現在世界8地域で活動。「途上国のドラゴン桜」というコンセプトを掲げ、バングラデシュでは最難関のダッカ大学に合格者を出すなどの実績をあげています。

The Ocean Cleanup


The Ocean Cleanupはオランダ人青年ボヤン・スラット氏が考案したプロジェクトです。これまで海上のゴミを集める方法の主流は、船を走らせて網ですくいあげるというものでした。そこにボヤン氏は海流の力を利用しゴミを集めるマシンを考案。このマシンは太陽光と海流と波のエネルギーを使い自律して稼働する上に、浮き輪状のアームで生物の混獲を防ぎます。これを何台もつなげ合わせることで従来の7900倍の効率でゴミを回収でき、費用も33分の1と安くあがるそうです。このプロジェクトはクラウドファンディングで200万ドル以上を集め、現在進行中。回収したプラスチックをリサイクル販売し利益まで出る計算とのこと。太平洋ゴミベルトと呼ばれる海域では推定725万トンものゴミがあり、従来の方法で回収するには約8万年かかると言われていますが、このプロジェクトは約10年での回収を提唱しています。

Coffretプロジェクト


Coffret(コフレ)プロジェクトは日本人の向田麻衣氏が立ち上げた、コスメを使った途上国支援プロジェクト。家に眠っている未使用の化粧品を集めて途上国へ送ったり、化粧品を使ったアートワークショップを行ったり、現地の人へメイクアップの職業訓練を行ったりと、医療や雇用に目が向かいがちな途上国支援の中で、美容というジャンルにフォーカスした活動をしています。向田氏が実際に世界を周り、「何でもできるとしたら、何がしたいですか?」と現地の人にインタビューをした中で多かったものが、「お化粧がしたい、おしゃれがしたい」という答えだったとのこと。メイクのワークショップを通じて人の心が開いていくのを感じた経験を元に、活動をはじめたそうです。メイクは魔法によく例えられますが、実際、人を美しくし、心の傷を癒やし、女性の自尊心を高め、生きる糧となり得ます。その効果はまさに魔法のようではないでしょうか。

グラミン銀行


グラミン銀行はアジア最貧と言われるバングラディシュに創立された銀行で、マイクロファイナンスと呼ばれる貧困層を対象とした無担保融資のシステムを実施し効果をあげたことで知られています。普通、貧困層に無担保融資をして銀行を維持する事は不可能に近いものですが、グラミン銀行は融資対象のグループ化や、融資と共にビジネスを教えたり、広く周辺状況もサポートすることで高い返済率を実現しています。グラミン銀行はそんな不可能と思われていた事をやってのける仕組みを作り上げた事が高く評価され、今やマイクロファイナンスの代表格に挙げられるようになりました。「単なる施しは貧困層の堕落を生み、本当の意味で自立することはできない。彼らが意欲的に生きるための仕組みが必要だ」と唱える創始者ムハマド・ユヌス氏は、2006年にノーベル平和賞を受賞しました。

TABLE FOR TWO


TABLE FOR TWOは、日本人小暮真久氏が発足したNPO法人です。その試みは、世界の肥満と飢餓という不均衡に意識を向け、先進国と途上国を同時に健康にするというもの。TABLE FOR TWOは社員食堂がある企業などと提携し、ヘルシーで栄養バランスのとれた食事を提供。その価格には20円が上乗せされており、その分がTABLE FOR TWOを通じ寄付金として途上国の子供の学校給食になります。現在は大手企業など200社以上が導入しており、参議院食堂や中央省庁にも導入されています。現在まで届けた給食は約3000万食、20000人の子供達の給食7年分に相当します。近年では楽天レシピなどレシピサイトとも提携。つくったよレポートの投稿で寄付がされる仕組みも整備されました。小暮真久氏は日本の社会起業家としても著名で、「20円で世界をつなぐ仕事」など著書も記しています。

People Tree


イギリス生まれのサフィア・ミニー氏が手がけたPeople Treeは、フェアトレードという言葉を一躍有名にしたブランドです。南米10カ国、150以上の団体と契約を結び、衣料品、アクセサリー、食品など、製造過程で環境を害さないオーガニック製品を生産。そういった商品をフェアトレードを通じて各国で販売しています。フェアトレードは途上国の貴重な収入源になるとともに、先進国での環境問題への関心を高めるもの。ファッションや食品といった大きい市場での展開は、多くの人の注目を集めています。People Treeの試みは多くのメディアに取り上げられ、ファッションモデルやデザイナーにも受け入れられました。2009年にはフェアトレードとファッション業界に貢献した業績が讃えられ、イギリス政府より大英帝国勲章5位を授与されました。サフィア氏は日本在住で、現在は日本と各国を行き来しつつ活躍しています。

ヤギ銀行プロジェクト


ヤギ銀行プロジェクトは、社会奉仕団体木更津東ロータリークラブが推進しているプロジェクト。ネパールの貧困家庭にヤギ2頭をレンタルし、10頭ほど繁殖したのち利息分を含め3頭かえしてもらうという、グラミン銀行のヤギ版といったユニークな試みです。ヤギは飼育が難しくなく、子供や女性でも面倒が見れます。餌は草を食べるので入手が簡単です。そして、肉は食肉に、乳は飲むことができ、毛皮は製品として売れ、糞は肥料にと、様々に利用できる優れた動物です。何より繁殖能力が強いため比較的早期の繁殖が可能で、銀行融資モデルの適応が充分可能と見込まれています。同クラブはネパールの現地NPOと協力し、50ほどのヤギを保有する牧場を開設。2015年春からレンタルを開始できる見込みとのことです。